:::「登場人物」:::

2003.3.30

 「北の国から」というドラマの最終回があった。本当に最後の最終回らしい。
 その最後に、「これまで出演した人」というテロップが流れ、数えきれないほどの人の名前が流れていった。たしかに20数年続いたドラマだけあって、たくさんの人が出ていたものだと思った。
 槇原敬之の歌に、「会いたい人を数えたら結構たくさんいてそんな自分に照れるほど幸せだなんて思った♪」っていうのがある。
 人には生きていく中でたくさんの人に出会う。それは自分の味方ばかりではない。しかしそれは敵ばかりでもない。敵か味方かは自分の生き方次第でどちらにでも変わる。いや、敵か味方かすべてが区別されるわけではない。時に味方であったものが時には敵になる場合もある。
 大事なのはその時々で自分らしくその人たちに接することができたかである。自分らしく接することができないままにその人と別れ、あるいは離れていったとき、その人には自分でない自分をぼくだと思われその人の人生というドラマの中に登場人物として刻まれていく・・・。そんな不幸なことはないとぼくは思う。自分が本当の自分としてその人の人生に登場していないということは、その人の人生の中にはぼくそのものが存在していなかったのと同じだからだ。
 生きているうちならその訂正もできるだろう。だけど死んでしまえばその人に本当のぼくはこうなんだよって訂正はもうできない。
 これから一日一日を一生懸命自分らしく生きる。これが大事。
 人生80年の時代。ぼくは何人の人生劇場に出演でき、ぼくの人生劇場には何人の登場人物が現れるのだろうか。
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