:::ストーカー:::

2004.6.22

 今日、家の近所であれはいわゆるストーカーを見た。

 近所のどぶ川沿いの狭い道を抜けるところで、その途中に分岐するところに男が立っていて、なにやら前方を見ながらじっとしている。「何しているんだこの人は」と抜かしてその路地を抜けると角っこの家の玄関に女性が入って行く。そしてそのときにこちらを振り返り、にらむように戸を閉める。

 彼女はわかっている。その男の存在を。

 その男はぼくと同じくらいの背の高さ、175センチくらいか。体型はスラッとしたどっちかというとやせ形か。こんなに暑いのに紺のスーツ姿で上着も着た律儀な男だ。手にはビジネスバッグ…。

 実は、こういう光景は初めてではない。まえにもその路地の途中に男が立っていて、その角っこの家に女性が入っていくところで振り向きざまにぼくと目があった。今日と同じシチュエーションった。

 ということは、その男は常習犯なのか…。そんなことを思いながら、ぼくは自分の中で無力感を覚えた。

 それは、前にぼくの彼女が同じようないわゆるストーカー行為にあっていたからだ。結局、ぼくの彼女の場合は前の彼氏がその犯人だったことが判明し、それからは無くなったとか。  ぼくが思うに、ストーカー行為はたしかに男が悪いのは言うまでもないが、その女性にも原因はある。それに、
一番ショックなのはその女性とつきあっている男性。自分の彼女がストーカーに追われているというのは複雑な気持ちだ。

 しかもぼくの彼女は無言電話が続く状況が続く中、「大丈夫、電話だけだから」、前の彼氏だとわかっても「大丈夫、私はきちんと話をして別れたし、彼は強行することはない。私は彼にもう話すことはないから信じて」と。

 ぼくはその意識の持ち方にいささか不安を感じた。そういう積み重ねが彼女とぼくをダメにした一番の理由かも知れない。

 近所のその女性も悩んでいると思うと、かわいそうだならないし、その彼氏もつらいと思う。それをいまよりひどくしないように、ぼくには何かできないだろうか。次に同じシチュエーションに出くわしたら、今度こそ必ず何らかの行動に出ようと思う。

 近所の女性には余計なことかも知れないが…。

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